業務委託契約書を作成する際は、自社が一方的に有利な内容で作成しがちですが、出来れば相手方への配慮も忘れないようにして欲しいと思います。
通常、何かトラブルがあったときのためや自社の権利を守るために契約書を作成することが多いため、自社にとって有利な契約書を作成したい気持ちは分かります。自社にとって有利な契約書を作成するのは当たり前ですし、出来る限りそうして頂きたいと思います。
しかし、あまりにも相手方への配慮に欠けた契約書ですと、契約書を提示した段階で相手方を怒らせてしまうことが多々あります。
特に中小企業にありがちなのですが、これから取引を始め、良好な関係を継続して築いていきたいと思っているにも関わらず、全ての責任は相手方負担で、自社は何一つ責任を負わない内容になっていることがあります。
これでは、相手方もリスクばかりを背負うことになりますので、到底納得いかないでしょうし、あまりにも公平さに欠けた内容は公序良俗の面で無効になる可能性すらあります。
当事務所にご相談に来られた企業様で、良い商材を持っているにも関わらず、委託先企業への配慮に欠けた契約書による営業が原因で、全く契約を取れずに悩んでいるケースがございました。
契約書の内容は、それはもう酷いもので、完全に自己中心的な内容になっておりました。その企業様の商材はどちらかというと受託企業にお願いして業務を遂行して頂くようなものですので、受託企業の協力なくしては成り立たない商材でした。
それにも関わらず、受託企業への配慮に欠けた契約書では到底相手方は業務を受託してはくれません。本件は契約書を軽いものに作り直すことで解消されました。ページ数も10ページ以上だったものを3ページ程に圧縮して双方分かり易い契約書に直しました。
契約書が原因で業務を獲得出来ず売上げを伸ばせないケースも多数存在しますので、もし、自社が良い商材を持っているにも関わらず契約を獲得出来ない場合がありましたら、一度、契約書を見直すことも必要かもしれません。
自社に不利な条項をあえて加える必要はありません。押さえるべきところは押さえるべきです。
しかし、相手方と継続して良好な関係を築きたいのであれば、お互い気持ち良く一発で署名出来るような契約書を作成することが理想と言えます。




